苦手な童謡ってありますか?
わたしは痛みとともに
鮮明に心に残る
苦手な童謡があります
「かごめかごめ」
とかはもの哀しくて
怖い裏話
わらべ歌にはつきものですが
そんな背景
関係なしに
トラウマレベル
「花いちもんめ」
1抜け出来たこと
無いんです
ルールは割愛するのですが
相談しあって
相手チームから
引き入れたい子を選ぶ
4人グループ同士で始まって
負けた側は
ひとりまたひとり減っていく
増えていく方は
ニヤニヤ笑ってる
残ったふたり
手を繋ぎながら
ひとりになりたく無い
わたしを選んで
最後のひとりになるということは
選ばれなかったという絶望
胸の中がかきむしるように
苦しくて
怖くて
ただの「お遊び」なのに
泣きそうな自分をこらえて
歌を歌う
ひとりになったら
成立しない
「花いちもんめ」
どんな風に終わりを迎えたのかは
記憶が定かでは無い
こんな遠い記憶
この遊びいつぐらいまで
遊ばれていたのでしょうね
地元のことが
好きなのか
嫌いなのか
よく、分からない
いい記憶の方が少なかったように思う
ここでは無いどこかへ
行ってしまいたかった
それなのに
ここでは無いどこかへ
出ていくことが
出来なかった
小さな町の商店街
夏にはお肉屋さんのサイドビジネス
隣でかき氷屋さん
お向かいには
降りていく階段の道に
若いご夫婦の経営する
小さな定食屋さん
その下にお豆腐屋さん
階段を降りずに
商店街を歩くと
チェーン店のケーキ屋さん
その隣にタバコ屋さん
いつも店主が居眠りしている本屋さん
よく立ち読みをした
お腹が空いたら
小さなスーパーがあるし
向かいにはアイスクリーム屋さん
小さなお店がひしめき合っていた
あの頃
懐かしさと拒絶
ない交ぜになる
夏の記憶
あの頃に戻りたい
そんな同級生
何人いるのだろう
還りたい時は
そこでは無いことだけは
分かっている
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